"Somebody, help!
What's going on in my mouth???"
子音の調音
母音とは、口腔内で空気の流れが妨げられずに発せられる音のことです。 子音は、口腔内で空気の流れが妨げられて発せられる音です。呼気が喉頭から口腔にかけてどこかで閉鎖または狭められることによって作られる音です。空気や振動などの雑音っぽい音です。
子音の種類
声帯の振動を伴う音は、有声音と分類され、声帯が振動しない音は無声音と分類されます。無声音とは声が聞こえない空気の音です。
唇や歯、舌による閉鎖や狭めによって破裂音(閉鎖音)・摩擦音・破擦音などに分けられます。呼気が鼻腔に流れる音は鼻音と呼ばれています。
子音の特徴とは
音声とは呼気によって作られるものであり、空気の量と流れ方によって音の質が大きく変わってきます。音の正体とは空気の振動ですか ら、呼気は発話の原材料となります。それぞれ子音は呼気を遮ってしまう特徴を持っていますので、音をスムーズにつなげるための邪魔をすることがあります。
川底を滑り行く勢いのよい川の流れを想像してください。水の流れは岩が邪魔して止ってしまうことはありません。滑らかに岩の上を通ったり横を流れたりして滞りなく気持ちよく流れていきます。それと同じように、英語を流暢に話すには、呼気の流れを邪魔する舌や歯などの妨げがあっても、音の流れを止めることなくつなげるスキルが必要です。
子音クラスターをマスター!
特に子音が二つも三つも重なっている子音クラスターでは、つまづきポイントが倍増してしまいます。まずは一つ一つの音素をゆっくり確実に発音してください。それから滑らかな舌の動きを訓練するために速度を少しずつ上げて音を組み合わせていくことができます。息の流れを止めずに正確な調音ポイントをおさえる練習をしましょう。
空気の妨げが一体口の中のどこでおきているのかが一目でわかる図をご紹介したいと思います。
調音の場所
Bilabial 両唇音
Labio-dental 唇歯音
Interdental 歯音
Alveolar 歯茎音
Post-alveolar 後部歯茎音
Palatal 硬口蓋音
Velar 軟口蓋音
Glottal 気門音
Short動画で口の動きを確認
調音の方法
・Fricative 摩擦音 /θ/ /ð/ /s/ /z/ /ʃ/ /ʒ/ /h/
空気の摩擦の音。
・Plosive 破裂音 /p/ /b/ /t/ /d/ /k/ /g/
空気が一度せきとめられてその後破裂します。
・Affricate 破擦音 /tʃ/ /dʒ/
破裂した後摩擦音になる音
・Lateral 側音 /l/
舌の両側を空気が通ります。
・Nasal 鼻音 /m/ /n/ /ŋ/
空気が鼻腔の方に流れます。
・Approxmant 接近音 /r/ /j/ /w/
空気の通り道がやや狭められる音。
有声/無声音ペア
pとbは調音の場所も仕方も全く同じです。pは無声音ですので声帯を鳴らしませんが、bは有声音なので声帯を鳴らします。同じように、fとv、thの無声音と有声音、tとd、sとz、kとgは調音の位置が同じペアになっています。
hは無声音です。hを有声音にすると、uhという Schwaの音になると言われています。
T, D, N, L (歯茎音)
t, d, n, l はどれも舌を上の歯茎の裏側につけて発音されますが、調音の方法がそれぞれ異なります。
tとdは破裂音(plosives)ですので、空気を強く破裂させた音です。でも、アメリカ英語では空気の勢いがよい破裂音はアクセントストレスがついた時にのみ発音されます。ストレスのない母音が伴う場合には、/ɾ/で示されるフラップT/Dになります。フラップT/Dは、日本語のラリルレロの子音と似ています。空気の勢いが弱くなったdの音です。
nでは、舌が同じ位置に置かれますが、空気の通り道が変わります。nは鼻音(nasal)なので、呼気が鼻腔を抜けていきます。この時、口は開いたままでも、口から息が出ません。鼻をつまんでも声が聞こえるなら、それはnの音ではありません。
lは側音(lateral)ですから、全く同じ位置に舌があっても、空気は舌の両脇を通っていくので、共鳴度が高い音です。喉の奥から響かせて少し長めに発音するように心がけましょう。
R, W, Y
接近音(Approximant)は音声を調音する際、上下の調音器官を接近させてやや狭めの隙間を作り、そこに音を共鳴させて作り出す音です。 隙間は息の摩擦音が発生するほど狭くはないので、母音のような特性を持った音です。つまり、r, w, y は半分子音であり、半分母音でもある音であると覚えておきましょう。
ですから、rはr母音の中に、wとyは長母音や二重母音の中にある音なのです。
W
wの音は、唇とさらに、口の奥の軟口蓋の2箇所を接近させて作ります。唇で空気を遮りますが、bのように完全に閉鎖されません。口腔内の空気圧を上げた状態で、喉の奥で音を鳴らすと独特の低い響きが感じられます。
L, M, N
ついでに、l, m, n も摩擦や閉鎖がなく気流が乱されない音です。このような音はSonorant (共鳴音)と呼ばれていて、母音のような性質を持っています。母音ではないのですが、それ自体で一つの音節を作ることができる音です。(通常は、母音一つにつき一つの音節が構成されます。)
例えば、
Table, tai-bl
Mountain, mount-‘n
イメージトレーニング
子音のそれぞれの特性を知って、舌の位置と空気の流る位置を確認しながら調音練習してください。呼気は止まらないであふれてくる水の流れのようにイメージしてください。舌や歯、唇を使ってせきとめたり遮ったりして、どのように音を加工できるでしょうか?
気門閉鎖とは?
音声学的には、声帯を閉じて息を止める事を声門閉鎖と言います。日本語を話す時は、音と音の間を無意識に声帯で区切っています。英語では基本的に音と音がつながっているのが特徴ですが、気門閉鎖が起きる音もあります。
t, p などの破裂音が閉鎖されて破裂しない時に起こります。
例えば、
Cat
Button
Uh-oh! uhとohの間
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