発音法が違いすぎる言語
日本語と英語の発音は恐ろしく異なっています。ちょっと真似すればできるはずと思っても、なかなか「真似すら」できない人がほとんどです。それほど息の使い方や喉の使い方が違いすぎると言っても過言ではないでしょう。
あなたは英語発音が難しい原因について深掘りしたことはありますか?
よっぽど今すぐ英語発音を良くしなければならない状況にいなければ、そんな小難しいことは考えたくない。手っ取り早くそれっぽく聞こえる方法が知りたい。と思っていますか?実はそれが原因で多くの方の英語発音は大変残念なものになっています。
他の人と差をつけるような英語発音を手に入れたいのであれば、発音の基盤となる要素について分析してみるのはいかがですか?
この記事では、英語発音を段階的に伸ばすことができる4つのステップについてお話ししたいと思います。
発音を良くするための4つのステップ
あなたは英語発音が思うようにできない時、どのように対処しますか?まずは、あなたの耳が良くなっていること、そして自分の発音には何かが足りないと自覚できることを喜んでください。それがないと、改善されることはないからです。この記事はそのような方のために書きました。
発音を改善する時、何かが違うと思ったらまず何が違うのか具体的に問題点を明らかにするところから始めましょう。
どのようなステップでそれができるでしょうか?
まず細分化して分析してみます。
⒈ 音素
まず英語発音の一番小さな単位から確認します。それは音素です。音素とはアルファベット一つの音です。子音と母音の二つの種類があります。おすすめはフォニックスの基礎知識と正確な音を知ることです。
アメリカ英語の10個の母音を知る!
⒉ 音節
その次に小さな単位は音節です。音節とは音素がいくつか集まってできる音のかたまりです。一音節は子音+母音+子音でできています。
⒊ アクセントの位置とあいまい母音の位置
音節もしくは音のかたまりが2ー3個集まると、そこにはリズムが生じます。強い音節と弱い音節が存在するようになるのです。音楽でいうドラムビートのような感じです。
⒋ リズムパターン
英語はリズムパターンによって音の長さや音程、母音まで変わってきてしまうのです。歌を歌うことを想像してみてください。メロディには長い音、高い音、短い音、低い音が存在しますね。それらが組み合わさってその歌の特徴が現れます。
メロディを気持ちよく歌うには、歌の根底にあるリズムにのる必要があります。同じように言語には独特のリズムがあります。英語には英語のリズム、日本語には日本語のリズムが存在します。
それは音楽の根底に流れるベースラインのようなものです。大半の人はあまり注意を払わない地味な存在かも知れませんが、ここが重要ポイントです。
英語を母国語としない私たち日本人は多くの場合、英語の根底にあるリズムを無視しているかそれが聞こえていないようです。英語を無理やり日本語のリズムに乗せて歌っているかのようです。
それが落とし穴となって、フォニックス、発音記号、音声学で英語発音をどんなに極めても、やはり通じにくい英語に聞こえてしまうのです。
英語発音とリズムを根本から変えて、英会話に弾みがついて、英語がもっともっと楽しくなるためには?
あなたの発音が、1から4のどの段階でつまづいているのかはっきりさせましょう。初期ステップ1や2をスキップせずに、小手先のテクニックを使っても発音は良くはなりません。そこからやり直してしっかり土台を築くなら必ず上手くいきます!焦らずに基本に戻ることが大事です。
発音上達のステップ:
1. 音素
2. 音節
3. アクセントとあいまい母音
4. リズムパターンを当てはめる
音素、音節、アクセントとリズムに関する知識がしっかりしていると自分の発音をセルフモニターできるようになります。自己分析ができるようになるなら、専門家にみてもらわなくてもどんどん進歩することが可能です。発音コーチングではそれを目指します。
ステップ1から4で、あなたの英語に新しい息を吹き込んで、英会話を思う存分楽しみませんか?
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Love, peace and pronunciation!
英語発音コーチ 久米ひろみ
英語指導者のための発音コーチ 。28年間アメリカ在住歴。現役医療通訳者。「呼吸」を変えて3ヶ月でネイティブの発音を手に入れるメソッド。伝わる英語コミュニケーション力と発音法。
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